収入保険の仕組み
収入保険は、品目の枠にとらわれず、自然災害による収量減少だけでなく、価格低下なども含めた収入減少を補てんする仕組みです。
青色申告を行っている農業者(個人・法人)が対象です。
※青色申告(簡易な方式を含む)の実績が1年分あれば加入できます。
収入保険の具体的な仕組み
農業者が保険期間に生産・販売する農産物の販売収入全体が対象です。
米、畑作物、野菜、果樹、花、たばこ、茶、しいたけ、はちみつ、生乳など、ほとんどの農産物をカバーします。
※ | 簡易な加工品(精米、もち、梅干し、干し大根、畳表、干し柿、干し芋、乾しいたけ、牛乳等)も含みます。 |
※ |
肉用牛、肉用子牛、肉豚、鶏卵は、マルキン等が措置されているので対象外です。 |
※ | 収入保険と、農業共済、ナラシ対策、野菜価格安定制度等の類似制度については、どちらかを選択して加入します。 |
農業者ごとに、保険期間の収入が基準収入の9割(補償限度)を下回った場合に、下回った額の9割(支払率)を補てんします。
補てん方式には、保険方式のみを用いるタイプと保険方式と積立方式を並用するタイプがあります。
保険方式は「補償限度」と「支払率」、積立方式は「補償幅」と「支払率」を設定することで補償金額が決定します。
また、保険方式ではこのほかに補償の下限を設定することができます。
青色申告の提出年数に応じ、次の保険方式の補償限度に積立方式の補償幅を加えた割合は、下記の割合を限度に選択いただきます。
青色申告の提出年数 | 5年 | 4年 | 3年 | 2年 | 1年 |
割 合 | 90% | 88% | 85% | 80% | 75% |
保険料・積立金等と補てん金額
※ | 保険料(保険方式分)は掛捨てになります。また、自動車保険と同様に、保険金の受取実績に応じて、翌年の保険料率が変動します。 |
※ | 積立金(積立方式分)は自分のお金であり、補てんに使われなければ、翌年に持ち越されます。 |
基準収入が1,000万円の加入1年目の農業者が、補償限度9割(保険方式80%+積立方式10%)、支払率9割を選択した場合の保険料・積立金等と補てん金額 |
(1)保険料・積立金等(青色申告の提出年数5年以上)
①保険料 | 10.8万円 | (掛捨て) |
②積立金 | 22.5万円 | (掛捨てではない) |
③事務費 | 2.2万円 | |
合計(①+②+③) | 35.5万円 |
(2)補てん金額
収入減少の程度 (保険期間の収入) |
補てん金の合計 |
保険方式 (保険金) |
積立方式 (特約補てん金) |
補てん金を含めた 保険期間の収入 (対基準収入) |
---|---|---|---|---|
20%(800万円) | 90万円 | 0万円 | 90万円 | 890万円(89%) |
30%(700万円) | 180万円 | 90万円 | 90万円 | 880万円(88%) |
50%(500万円) | 360万円 | 270万円 | 90万円 | 860万円(86%) |
100%( 0万円) | 810万円 | 720万円 | 90万円 | 810万円(81%) |
※基準収入が1,000万円の農業者の場合、万一の際に、800万円台(80%以上)の収入が確保されます。
インターネット申請について
- 農林水産省共通申請サービスを利用して、ご自宅のパソコン・スマホから、収入保険の加入申請や保険金請求などの手続きができます。
- インターネット申請を利用すると、付加保険料は、2,200円割引されます。
(新規加入の場合は、4,500円割引されます。)
- インターネット申請には、専用のIDが必要となります。
IDの取得は、農業共済組合がサポートします。
より詳しい制度内容についてはこちら
収入保険の加入シミュレーションについてはこちら
全国農業共済組合連合会の事業規程(保険契約上の約款に相当)はこちら
収入保険相談窓口について
収入保険に関する相談窓口を開設しています。
収入保険のくわしい内容や加入申請手続など、お気軽に下記までご相談ください。
津軽支所 | 五所川原市大字金山字竹崎203-4 | 0173-33-1513 |
ひろさき支所 | 弘前市大字門外字村井262 | 0172-28-5700 |
南部支所 | 十和田市大字三本木字里ノ沢1-47 | 0176-22-8101 |
本所 | 青森市本町5-5-21 | 017-775-1161 |
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